COLUMN住活のお悩み解決コラム

vol.18気密性の高い家

2020.06.04

マイホームを検討するとき「高気密高断熱の家」といったワードを聞いたことはありませんか?
今回は高気密高断熱の中の「気密性」に着目してお話していきます。

気密性の高い家とは?

リビングの様子

気密性の高い家とは、簡単にいうと「家の隙間が少ない家」ということ。気密性が低いと隙間が多いということですから、室温が外気温に影響を受け、夏は暑く冬は寒い家になってしまいます。気密性が高ければ、冷暖房機器で快適温となった室温が外に逃げづらく、外気の侵入も防げるので、部屋間の温度差が少なくなります。そうすると、体への負担も少なく、ご家族が健康で快適に過ごすことができますし、冷暖房効率がとても良くなり家計にもやさしい住宅となります。

C値

C値という言葉を聞いたことはありますか?C値とは隙間相当面積のことで、気密性を考える上で大事な数値になります。家中の隙間面積(㎠)を延床面積(㎡)で割ったものです。数値は小さいほど隙間が少なく、「気密性が高い」ということになります。

気密測定

先日、現在アユムホームで建築中のお家で気密測定を行いました。
安中市 S様邸
断熱材:硬質発砲ウレタン(吹付断熱材)
サッシ:LIXIL社製サーモスX(トリプル・一部ペアガラス)
換気システム:第一種換気(LIXIL社製熱交換型システム)

測定方法

気密測定用の大きな送風機を使い、建物内の空気を外に追い出していきます。そうすると、気密性の高い住宅は小さな隙間しか空いていないので、建物内の気圧は外の気圧に比べ低くなります。建物内と外気の気圧差により、建物にどのくらいの隙間があるかを計測していきます。

建設中の建物の様子

測定結果

日本の家づくりの基準である次世代省エネルギー基準:C値=5.0㎠/㎡
S邸:C値=0.5㎠/㎡

日本の家づくりの基準の10倍気密が高いという結果になりました。

測定結果

S邸は約150㎡(45坪)の平屋になります。畳90枚相当の広さです。
隙間を官製はがきで表すと…
次世代省エネルギー基準のC値=5.0㎠/㎡
C値5.0㎠/㎡×建物外皮の実質延床面積158.33㎡=792㎠
792㎠は「官製はがき5.3枚分の隙間」

官製はがき5.3枚分のイメージ

S邸の結果C値0.5㎠/㎡
C値0.54㎠/㎡×建物外皮の実質延床面積158.33㎡=86㎠
86㎠は「官製はがき0.6枚分の隙間」

官製はがき0.6枚分のイメージ

日本の基準では官製はがき5.3枚分の隙間のところ、S邸ではわずか0.6枚分の隙間しか家にないのです。日本の基準に比べ、いかに隙間が少ないか=気密性が高い住宅であるかを測定により明らかにすることができました。

大切なコト

気密性だけを重視するのではなく、さまざまな事柄を併せてお家づくりをしなければ意味はありません。

断熱性能

サッシの様子

まず、家の快適性を求めるためにセットになるのが断熱性能です。高性能な断熱材やサッシ(窓)を取り入れて、外の熱が室内に伝わるのを防ぐ必要があります。

サッシ

サッシの様子

断熱性能が高ければ良いというものでもありません。お住まいの地域にもよりますが、アユムホームのある群馬県は日射取得量が高い地域です。建物南面は高断熱仕様のサッシであっても、夏場は窓から入る日差しによりどうしても熱が伝わってしまいます。しかしながら、冬場は窓から入る日差しは天然の暖房器具となるのです。軒の出をある程度つくるか(深すぎると冬場日差しが入らない為)、夏場シェードなどで日除け対策をする必要があります。
また、建物北・東・西面に対しては、大きなサッシや不必要な数のサッシを取り入れないようにすると、断熱気密性の高い住宅へとつながります。土地形状・接道道路・間取りによってもさまざまなケースがあると思いますが、住まわれる地域の気候に合わせた窓の配置計画をしてみましょう。

換気計画

気密性が低い住宅では、隙間ばかりで空気の流れがつくれず、新鮮な空気を取り込む事や汚れた空気を排出する事ができません。一方、気密性が高い住宅では空気の流れをきちんとつくる事ができるので、空気の入れ替えが問題なく行えます。
日本の住宅に最も普及している第三種換気は、空気を入れ替える面では問題ありませんが、外気がそのままの温度・湿度で室内に取り込まれてしまいます。気密性の高い住宅を求めるのであれば、計画換気のできる第一種換気システムを取り入れることをおすすめします。アユムホームが採用している熱交換型換気システムは、外と繋がっている箇所が1ヶ所のみ。外気を室温に近づけて室内に取り込むため、外気温に室温が影響されることがありません。また、取り込む際に花粉などのアレルギー物質をシャットアウトしてくれるフィルターのおかげで、常にきれいな空気を取り入れることができるのです。

最後に…

高気密高断熱の家にするためには、採用する断熱材・換気システム・サッシといった商品そのものの性能が高いだけでは成り立ちません。お家をつくり上げる大工さんをはじめとする職人さんの技術あってこそです。
お施主様がこの先何十年と暮らしていく住まいを、より快適に・ずっと健康に過ごせるように、アユムスタッフ・職人さんが一丸となり皆さまの住まいをカタチにしています。