COLUMN住活のお悩み解決コラム
vol.09本当のZEHとは?
ゼロエネルギー住宅という言葉、聞いたことがある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
本年度の国からの補助金は、第二次・第三次公募とも当日に定員を超え抽選となりました。
それだけ認知が高まり、意識してお家づくりをされているのだと思います。
これからの暮らしを考えると、家の性能はとても大切なことですね。
一緒に考えてみましょう。
お家づくりを検討していく中で、ゼロエネルギー住宅という言葉を耳にしたことはありますか?
ゼロエネルギー住宅(ZEH)は、
次の3つで実現するエネルギーゼロの暮らしをめざす住宅のことです。
①冷暖房などのエネルギーを極力必要としない「高断熱・高気密住宅」
②水廻りや照明といった設備に省エネのものを取り入れる「省エネ住宅」
③太陽光パネルを搭載し正味100%以上のエネルギーを創る「創エネ住宅」
国のロードマップでは、2020年までに新築注文住宅の過半数でのZEHの実現、2030年には新築住宅の平均でのZEHの実現をめざしています。
国で定められているZEH基準は?
ZEHの要件で重要になってくるのは、上記で示した3つの条件。
①高断熱・高気密住宅
UA値を基準以下にすること。
UA値とは「外皮平均熱貫流率」のことです。かんたんにいうと、室内の熱量がどれだけ外に出てしまうかということ。
日本の北から南では同じ気候ではないため、地域によりUA値の基準が異なります。
例えば、東京は4地域なので「0.60以下」、アユムホームのある群馬県は5地域で「0.60以下」となっています。
②省エネ住宅
エネルギー消費量を一般的な住宅よりも20%以上削減すること。
③創エネ住宅
太陽光パネルを搭載し、自分で使うエネルギーは自分でつくること。
アユムホームのつくるお家は国のZEH基準を満たしたおうち
アユムホームでは、さまざまな性能・グレードの仕様をご用意しております。
断熱材は、高性能グラスウール・吹き付け断熱材・パネル断熱材
換気システムは、第三種換気システム・第一種換気システム
サッシは、ペアガラス以上のLow-eガラスであり、3グレードご用意
高性能になると、おのずと費用はかかってしまうので、この中からお客様とお打ち合わせを重ね、ベストな組み合わせの仕様を決めています。
さまざまなグレードがあると、やはり一番下のグレードだとどうなのかな?と思いますよね。しかしアユムホームのお家はZEHの3つの条件である、①のUA値、②のエネルギー削減率を満たしております。 そこに、創エネである太陽光パネルを搭載すれば、国で定めるZEHに該当するのです。
現在建築中T邸を例に
仕様
断熱材:高性能グラスウール
サッシ:Low-e 複合ガラス(熱貫流率2.33W/㎡K)
換気システム:第三種換気システム
弊社で最もコストパフォーマンスの良い仕様となります。
これは建築物の省エネルギー性能を表示したBELS評価書です。詳しくはTrend vol.01 をご覧ください。
T様がお住まいになる群馬県高崎市は5地域。 国が定めるUA値の基準は0.60以下のため、「0.51」と基準クリア。 一般的な住宅よりもエネルギー消費量を20%以上削減しなければならないところ、38%削減となり基準クリア。
太陽光パネルも5.425kw搭載しており、創エネ住宅となっております。 T様の仕様が、弊社で最もコストパフォーマンスの良いグレードであるため、アユムホームは全棟ZEHであることが証明されました。
アユムホームが考えるZEH -AYUMU ZEH-
HEAT20を聞いたことがありますか?
HEAT20とは、「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」の略。
「室内温熱環境はどうあるべきか」を考え、室温という最もわかりやすい指標を用いて、エネルギー性能の目指すべき水準を示しています。
室内温度環境は、冬期間において家の中で「最も体感温度が低い時の温度」と「各部屋の体感温度が15℃以下」となる時間割合を示しています。
室温が18℃未満になると、疾患リスクが高まるというデータがあり、欧米では国民の健康維持のための室温の指針があり、住環境を重要視しています。(英国保健省2009次報告書より)そこで、HEAT20では、冬の室内温度環境(住宅内の体感温度)の健康リスクが表れるとされる15℃未満になる割合ができる限り少なくなるように2つのグレードを設定しています。
HEAT20の家-手に入れよう豊かなくらし-16ページより
また、より快適で健康な住まいを目指し、根拠となるUA値も設定しています。
アユムホームがある群馬県は5地域。
5地域の国で定めるUA値が0.60以下です。HEAT20が定めるG1グレードは「0.48以下」、G2グレードは、「0.34以下」となっており、より健康で快適な住まい環境を考えると、厳しい水準設定をしていることがわかります。
アユムホームのゼロエネルギー住宅「AYUMU ZEH」は、HEAT20 G1グレードに該当する住宅です。
現在建築中Y邸を例に
仕様
断熱材:パネル断熱材
サッシ:Low-e 複合ガラス(熱貫流率1.8W/㎡K)
換気システム:第一種換気システム
上記の仕様はAYUMU ZEHと呼んでいるものです。
こちらはY様のBELS評価書です。
Y様がお住まいになる群馬県藤岡市は5地域。
Y様の家のUA値は、「0.40」ともちろん国で定めているZEHの基準クリア。
そして、HAET G1グレードに該当しています。1地域である北海道のZEH基準を満たしているお家ということもわかります。
AYUMU ZEHは、北海道でも暖かいと感じる性能を満たしたお家なのです。
住んでから実感する快適な暮らし
一番大切なのは、住んでからわかる生活です。
高断熱・高気密だからこそわかる、一度適温となった室内は、家のどこにいても温度差をあまり感じない快適な環境となること。
また、省エネ性の高い設備を取り入れているため、電気料金はあまりかからず、ソーラーパネルによる発電により、自分の家の電気使用量だけでなく、余剰分の売電収入も得られます。
ランニングコストもよし、健康で快適な暮らしを手に入れることができるのが、AYUMU ZEHです。
昨年末にお引渡しをしたI邸では、真冬をリビングに設置した高性能なエアコン1台のみで過ごすことができたそうです。家全体が魔法瓶のような家になっているため、暖められた空気は外になかなか出ず、取り入れる空気は熱交換システムにより室温に近づけられた空気を家の中に取り込まれます。2階の寝室までも暖かい環境になったそうです。
I邸の今年8月の電気料金のデータです。
4人家族の一般的な8月の電気料金が、約12,000円の中で、I邸では約7,900円。
育児休暇中の奥様とお子様が日中過ごされていてもこの金額です。
たしかに、高気密・高断熱であるかがうかがえます。
売電収入も見てみましょう。
約20,000円の売電となり、相殺すると、12,100円費用が下がりました。
売電制度は10年間同じ金額となり、11年以降の買取額が未定でも、太陽光パネルを設置した金額を7~8年で回収できる計算となりますので、心配いりません。
最後に伝えたいこと
一口にZEHといっても性能の幅はさまざまです。 単純に国の基準値を満たしていれば良いということでもありません。 数値だけではみえてこない部分はたくさんあります。 どんな窓を採用し、どう風の流れをつくっていくのか、どのように光を取り入れるかも重要ですよね。 そこに住まうご家族が健康で快適にすごすことが第一です。それを考えていれば、おのずと地球にやさしいエコな住宅になっていくのではないでしょうか? 建築地域や土地の形、理想の家のデザインと間取り、資金面など、まったく同じお客様はいません。アユムホームでは、お客様おひとりおひとりにあったお家づくりを心掛け、住まわれてから体感する、暮らしやすいお家づくりをご提案します。
TREND家づくりの今がわかる!
住宅のトレンドや取り入れられている
最新技術をご紹介します
vol.01あなたのお家のエコ度はいくつ?
省エネ性能がわかる「BELS」マークに注目!!
vol.02これからのすまいのカタチ-ZEH-
断熱+省エネ+創エネで地球にも家計にもエコな家づくり
vol.03高気密化で快適×お得な家づくり
vol.04簡単なことからできる防火対策
vol.05ランドリースペース導入でらくらく室内干し
vol.06ご家族のライフスタイルに合わせた土間収納
vol.07共働き・子育て世帯に人気の
家事ラク動線
vol.082nd Lifeのためのコンパクトハウス
vol.09冬の大敵?!「結露」
vol.10つらい花粉の季節を乗り越えるために…
vol.11健康にしてくれる家
vol.12リノベーション
vol.13カーテン
vol.14土地選びのポイント
vol.15デザイントレンド
vol.16我が家のお風呂のつくり方
vol.17水廻りのお手入れ-キッチン編-
vol.18夏の暑さに負けない家づくり
vol.19ワークスペース
vol.20Design House2020 Part1
vol.21Design House2020 Part2
vol.22グリーン住宅ポイント
vol.232022年度改正住宅ローン減税について
vol.24結露のメカニズム
vol.25先進的窓リノベ事業
vol.26木の特性
vol.27気密と換気
vol.28子育てエコホーム支援事業について
vol.29家族とのコミュニケーションが増える間取りポイント
vol.30照明器具の選び方