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vol.09冬の大敵?!「結露」

2018.12.28

気温が下がるこの時期に、窓がビッショリしていて嫌な気持ちになった経験はないでしょうか?
冬の家での悩みのひとつにあがる「結露」。
結露が発生する家では、お手入れしないとカビが発生したり、健康被害を及ぼすこともあるのです。
乾燥ばかり気になる冬ですが、人の暮らしの中での冬場の室内は、意外と湿度が高いのです。
今からでもすぐにできる結露対策をご紹介します。

結露のしくみをご存知ですか?
結露がどんなメカニズムで発生しているのかまず知ることが大切です。
人の暮らしの中ではさまざまな水蒸気が発生しています。
人の呼吸・調理中・観葉植物・加湿器…など、室内の空気は水蒸気を多く含んでいます。
サッシ(窓)の外側では外の冷たい空気が窓の表面温度を下げ、
内側では水蒸気を含んだ暖かく湿った空気がサッシに触れることで急に冷やされて水滴になります。これが結露の正体です。
湯気でメガネがくもったり、冷たい飲み物が入ったグラスに水滴が発生するのも結露なのです。

結露

結露をつくらないポイント

換気

①食事
生活の中で水蒸気が発生しやすいのが食事です。 調理中やあたたかい料理には湯気がでてますよね。空気中に水分をたっぷり出していることになりますので 調理中・食事中には換気扇を回しましょう。

食事

②入浴
湿った空気が多いお風呂場。しっかり換気をしないと結露の原因となります。また、湿気が多いため、カビが発生しやすい場所です。
入浴後には換気をしたり壁面をふきあげたりと水分をなくしましょう。 新築をご検討中の方では、カビの発生を抑えるために浴室乾燥機を導入される方もいらっしゃいます。 長くキレイな状態でゆっくりと入浴したいですよね。

食事

③就寝中
寝ている間にもからだからは、汗や呼気などから多くの水分が排出されます。 なるべく湿気がこもらないように、寝る前にドアや窓を開けて、空気を入れ替えましょう。

寝室

④使わない部屋も
普段使用していない部屋であっても他の部屋から水蒸気が入ってきます。
どの部屋であっても適度に換気をして、結露防止を心掛けましょう。

室内干しは除湿器を活用しよう

冬場の室内干しは、湿度をぐっとあげてしまいます。共働きのご家庭やアレルギー対策として室内干しスペースを確保しているご家庭も多いと思います。晴れた日には日光に当たるようにと、窓際にスペースを設けている方も多いですよね。除湿器をつかい、湿度が急激にあがらない工夫をしてください。乾きにくい冬でも、除湿器を活用すれば早く乾くのでおすすめですよ!

室内干し

カーテンを開けよう

カーテンを閉め切りにしていると、窓の内側とカーテンの間に水蒸気がこもり、結露が発生しやすい環境が生まれます。長時間閉め切った状態にせず、適度に開けましょう。

カーテン

エアコンや電気ストーブを使おう

すぐにあたたまる石油・ガスファンヒーターは、水蒸気を発生させるものがあります。 エアコンや電気ストーブなどを使用し、水蒸気の発生要因をなくしましょう。

エアコン

加湿器はほどほどに

最適な湿度環境は40-60%と言われています。低すぎても高すぎても健康被害を及ぼす危険があります。乾燥が気になる冬季でも、湿度が高くなりすぎないようにしましょう。

壁面を工夫しよう

①珪藻土で仕上げた壁に
最近では、バスマットやコースターでもよく知られるようになった珪藻土。体感したことのある人は珪藻土がいかに水分を吸い取ってくれるかお分かりかと思います。その珪藻土を壁・天井に塗ることで、「調湿効果」が期待できます。

②調湿効果のあるタイルを壁に
LIXIL調湿タイル建材「エコカラット」。 室内の余分な水分をエコカラットが吸収し、結露の発生を抑えてくれます。いろんなデザイン・カラーがあるので、部屋のアクセントとしてもおすすめです。

エアコン

結露と断熱の関係性

結露と家の断熱性は大きく関わっています。 断熱性能の高いお家にすることで、結露の発生を抑えることができます。

①高性能サッシ(窓)にすると、外気の冷たさを室内側まで伝わりにくくしてくれます。
②第一種換気システム(熱交換型換気システム)にすると、給気時には、外気を室温に近づけて取り込むことができます。
③高性能断熱材にすると、外気の冷たさを室内に伝えづらくし、保温力も高まります。
そして、細やかな施工技術がプラスされ、断熱性能は確保されるのです。家まるごとを魔法瓶のような家にすることで、快適空間が生まれます。
(詳細はコラム「vol.04魔法瓶のように保温に優れた家づくり」をご覧ください。)

最後に…

ちょっとした工夫で結露を防ぐことができますので、ぜひやってみてください。
室内環境を整えるということは、健康で快適な生活へとつながります。
2018年も残りわずかとなりました。
みなさまにとりまして、2019年が良い年となりますように…

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