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vol.31子育てグリーン住宅支援事業
最近話題のGX志向型住宅ですが、その特徴や補助金制度の詳細について気になる方も多いのではないでしょうか。
政府は、「脱炭素社会」の実現を目指し、化石燃料中心の産業・社会構造をクリーンエネルギー中心の構造に転換するグリーントランスフォーメーション(=GX)を重点施策として掲げています。
そんな省エネ住宅の家づくりではいくら補助金がもらえるのか?対象の住宅設備はどういうものなのか?
今回は、最大160万円が補助される「GX志向型住宅」の概要、申請要件や注意点などポイントを押さえていきましょう。
子育てグリーン住宅支援事業とは
環境に優しい省エネ住宅の普及を促進しながら、子育て世帯や若年層の家づくりやリフォームをサポートするための国の補助金制度です。
この事業は、地球温暖化対策の一環として、省エネ性能が高い住宅を選ぶ人を支援し、同時に子育て世代や若い世代の住宅取得を後押しする目的で行われています。

以前のこどもエコホーム支援事業から変わったところは、長期優良の上に「GX志向型住宅」に対しての補助金が追加され、子育て世代に限定されていたところが「すべての世帯」向けになりました。
詳しくは公式HPにてご確認ください。
子育てグリーン住宅支援事業【公式】
GX志向型住宅とは
GX志向型住宅は、省エネルギー性能の向上と再生可能エネルギーの活用を重視した新しいかたちの住宅であり、政府の「脱炭素社会」の実現に向けた重要な取り組みの一環です。
具体的には、断熱性能の向上や高効率な住宅設備の導入によりエネルギー消費を削減し、太陽光発電などの再生可能エネルギーを積極的に活用する仕組みが特徴です。
従来の長期優良住宅やZEH水準住宅と比較して、GX志向型住宅の補助金額が大幅に増額されています。
高性能なお家をよりお得に建てられるようになったと言えるでしょう。
国の方針
方針に基づき、再生可能エネルギーの利用促進やエネルギー効率の高い普及が加速しています。
特に、GX志向型住宅に対しては、補助金や税制優遇などの支援が拡充される見通しです。
さらに、地方自治体でも独自の助成金制度を設けて住宅ローンの優遇措置を導入するなど、支援体制が強化されています。
将来的にこうした住宅が、新築を計画する際の標準的な選択肢になる可能性が高くなることが予想されます。

GX志向型住宅の条件
断熱等級6以上
「断熱等級」とは、住宅の断熱性能を表す指標のひとつです。
「断熱等級6以上の住宅」というのは、HEAT20 G2レベルの住宅で、冬場の室温が概ね13℃を下回らないように断熱性能が非常に高く設計されている住宅といえます。
高性能な断熱材やサッシを導入することで冬は暖かく、夏は涼しい快適な空間を実現します。
再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率「35%以上」
「再生可能エネルギー」とは、例えば太陽光発電で作られるエネルギーのことです。
「一次エネルギー消費量」とは、冷暖房、給湯、照明、換気といった住宅で使うエネルギーの総量を指します。
節水や節電など、エネルギー効率の良い住宅設備や設計を導入し、建物自体のエネルギー消費を抑えることを意味します。
再生可能エネルギーを含んだ一次エネルギー消費量の削減率「100%以上」
削減した一次エネルギー消費量と太陽光発電などで創った再生可能エネルギーを組み合わせることで、家庭で使うエネルギーを実質的にゼロにすることを目指します。
エネルギーの自給自足ということです。
住宅全体で使用するエネルギーを再生可能エネルギーでまかなうためには、太陽光発電システムや蓄電池などの導入が欠かせません。

メリット・デメリット
GX志向型住宅を建てる際には、補助金を利用して費用負担を軽減できますが、事前に要件や手続きについて詳しく理解しておくことが必要です。
メリット・デメリットを理解したうえで選択していきましょう。
メリット
・GX志向型住宅を建てることで、最大160万円の補助金を受けられる可能性がある
・高い断熱性能により、日々の光熱費削減につながる
・高い住宅性能により、住宅ローンの優遇措置を受けられる可能性がある
デメリット
・太陽光発電システムの導入に初期コストがかかる
・地域の日照条件によって発電量が大きく左右されやすいため、十分なエネルギーを確保できないリスクがある
補助金額と対象一覧
従来の省エネ住宅とGX志向型住宅の最も大きな違いは、「補助金の最大額が100万円から160万円に増額された」「補助金がもらえる対象が新築住宅を建てる(リフォームを含む)すべての世帯が対象」であることです。
補助金額や省エネ性能の面でも、日々の家族の生活と地球環境の両方に優しい選択肢となっています。
まとめ
国や自治体のGX推進政策で、徹底した省エネの推進が考えられます。
過去の補助金と比べると、一番高い補助金額です。
この補助金を取得するためにHEAT20 G2グレードで建てられる住宅メーカーを下調べし、追加できる範囲で高性能な省エネ設備を検討することをおすすめします。
質を担保しながら無理のない範囲で補助金取得を目指しましょう。
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