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vol.04簡単なことからできる防火対策

2018.02.28

乾燥しがちな冬に多い火災。
大切な家、大切な家族を守るために、簡単なことからできる防火対策と、
お家を建てる際に気をつけたいポイントをご紹介します。

乾燥する冬は火災に要注意

群馬県の冬は「からっ風」という冷たく乾燥した強い風が吹き荒れます。
そのため、空気は常に乾燥状態。乾燥により火災が発生すると、燃え広がりやすくなってしまうのです。
群馬県の平成27年中の建物火災件数は423件。そのうち全焼が約半数の234件です。月別でみても、年間を通して発生していますが、1番多いのが3月、次いで2月、1月となっています。
出火原因をみても、たき火やストーブといった冬特有のものも上位10位内に入っています。(群馬県平成27年度 消防防災年報)。
乾燥状態である冬に、火災が起きるといかに燃え広がるリスクが高いか、また、冬場に使う暖房器具による火災が発生しているか、気をつけていきましょう。

今回の記事では、今すぐできる防火対策と、家を建てる際に留意したいポイントをご紹介します。

配線まわり・湿気の多い場所は
整理しよう

TVの裏や家電の裏にホコリはたまっていませんか?
目につきにくい、掃除しづらい部分のコンセントや電源プラグの間に溜まったホコリが原因で火災が発生することもあるのです。

使わない電気プラグは
抜いておこう

長時間さしっぱなしにしているコンセントは発火しやすいので、使わないプラグは抜いておくと安全です。

たこ足配線や長いコードを
束ねないようにしよう

一度にたくさんのプラグがさせるたこ足配線。便利な反面リスクも大きいです。
また、長いコードが邪魔だからといって束ねておくのも危険です。どちらも高温になりやすいため火災も起こりやすいです。
適切な量、長さのものを使用するように心掛けましょう。

こまめな掃除・見直しを

時間のあるときは、コンセントまわりの掃除や、配線計画の見直しなどを行い、万が一に備えた清掃をしましょう。また、コンセントカバーをすることで、ホコリ・湿気も防げるので、使用しないコンセントにはカバーをするのもおすすめです。

調理加熱機器を正しく使って
火災を防ごう

みなさんは調理加熱機器は何を使っていますか?
調理器具ごとに、気をつけたいポイントをみていきましょう。

ガスコンロ

都市ガス地域や賃貸住宅でお使いの方が多いガスコンロ。火の消し忘れや揚げ物を調理中に目を離して起きる火災も多々みられます。

安全装置の付いたガスコンロを使用しよう
今のガスコンロは、温度センサーを搭載した機器も多数あります。グリルやコンロの消し忘れ時に自動消火してくれたり、油が危険な温度に達する前に消火してくれます。

IHクッキングヒーター

新築や賃貸でも普及しているIHクッキングヒーター。アユムホームでも9割以上のお客様がIHを取り入れています。
ガスコンロより火災のリスクは低いですが、炎が見えないから火災が起きないというわけではありません。また、チャイルドロックや温度センサー、切り忘れ自動オフなど、安心な機能はたくさんついていて便利ですが、誤った使い方をすると危険なのです。

安全センサーがきちんと作動する状態で調理しよう
IH対応の鍋を使用し、底が平らでトッププレートと密着するもので調理しなければなりません。もしも底に丸みや反りがあると、プレートと鍋の間に空気層がうまれ、うまく安全センサーが反応しないこともあります。
また、揚げ物の際に油量が少なく、安全装置が作動しなかったというケースもあります。便利で凹凸がないため、お掃除も簡単なIHクッカー。火災を起こさない、正しい使い方をしましょう。

万が一のときのために…

コンロ付近には消火器を
置いておこう

火元付近に消火器を用意しておくことで、すぐに消火活動ができます。高温の油に水は禁物。慌ててしまい、どうして良いかパニックになってしまうこともあるので、事前に準備しておくことをおすすめします。

意外と多いストーブ火災に注意

みなさんは、ストーブの近くで洗濯物を乾かしていないですか?
また、冬場の脱衣室でストーブを使用した経験はないですか?
実はストーブによる火災は多く、行政でもストーブ火災の危険性について呼びかけています。
東京消防庁区域内での、平成29年10月1日〜平成30年1月20間での電気ストーブによる火災件数は47件。過去10年の10-1月の平均火災件数は約51件となっています。また、平成28年中のストーブ火災は、112件となり、非常に多いです。
石油などに比べ危険性が低いと思われがちな電気ストーブですが、火災件数は最も多く、東京消防庁の実験によると、ストーブの全面10m以内では、ストーブに接していなくても燃えやすいものから発火する可能性があることが確認されています。

換気暖房乾燥機・脱衣室暖房機をとりいれよう

以前、ヒートショック対策の記事でもご紹介しましたが、浴室内に暖房乾燥機をつければ、浴室内で洗濯物を干すことができます。また、脱衣室に暖房機を取り入れれば、誤ってバスタオルに引火する等の事故を防くことができます。

浴室内に暖房乾燥機を取り付けた家

住宅用火災警報器で
火災を拡大させない家づくりを

2006年6月1日に消防法が改正され、全ての住宅に、住宅用火災警報器の設置が義務付けられました。火災警報器の役割は、炎が燃え広がる前に逃げるためのもの。
万が一に備えてお家の中をチェックしてみましょう!

設置箇所はどこ?

取り付け場所は地域により異なりますが、基本的には全ての寝室と寝室につながる階段が義務付けられています。そして、任意ではありますが、キッチンにも取り付けを推奨しています。お住まいの地域はどうなっているのか、今一度確認してみましょう。

どうやって感知するの?

警報器は2種類あります。一つは煙を感知するもの、もうひとつは熱を感知するものです。
煙式は、寝室や廊下、階段向きです。火災の多くははじめに煙が立ち昇りますので、早期発見につながります。
熱式はキッチン。調理時には煙が出ることも十分考えられますので、火災であるとわかるよう、熱式のものを取り付けます。

定期的な確認と使用可能年数をみよう

義務化されてから約10年がたった今、ご自宅の火災警報器は正常に作動するか、チェックしてみましょう。火災警報器の寿命は10年と言われています。10年ほど前に取り付け方は、交換が必要です。
また、10年経っていなくても、電池が切れていないかどうか、確認してください。義務化前の住宅の場合には、義務づけられている部屋にきちんと設置しているか、確認しましょう。

国民生活センターによると、火災警報器の設置により、火災時の死亡リスクが大幅に減少するという分析結果も出ています。
ご家族の安全ためにも、定期点検が重要です。

火災に強い
家づくりのポイント

実は燃えにくい木造住宅

みなさん、木造住宅は火災に弱いという印象をもっていませんか?たしかに木は燃えやすいというイメージがあります。しかし、住宅で使用する柱などの木材は、100mm以上の太さがあるため、燃えづらく燃え尽きるまでに時間がかかります。また、鉄は高温により変形してしまいますが、木は温度が上昇しても変形しづらいという特徴もあります。
火災時は、柱などの内部構造よりも先に、外部から火にさらされますよね。外壁や内装に燃えづらいものを取り入れれば、火災に強い住宅になります。

防火性能の高い
サイディングを取り入れよう

一般的に普及しているサイディングと呼ばれる外壁材。今住んでいるお家の外壁がサイディング、という方も多いと思います。アユムホームで使用しているサイディングは、国土交通大臣認定の不燃材料です。防火性能の高く燃えにくい素材のため、安心してお客さまにご提案させていただいております。

内装やカーテンで
防火性能を高めよう

内装においても、防火のため重要なポイントがあります。内装材について、漆喰は不燃材料ですが、取り入れるのには少しコストがかかってしまいます。しかし、今の壁紙は防火性能の高い商品ばかりです。アユムホームが採用しているクロスも準不燃材料のものです。
また、カーテンを選ばれる際は、防火機能があるものにすると安全です。アユムホームでは、提携しているカーテン屋さんがあります。インテリアに合わせたデザイン性、機能性に長けた商品をご提案してくださいます。内外装ともに、ご家族が安心して過ごせる内外装材をご提案しております。

内装にもご提案を

最後に…

簡単にできる火災防止のポイントから、お家の防火性能を高める建材のお話まで、防火にまつわるポイントをご紹介しました。
そもそも、お家の中の暖かさを保てる断熱性能の高いお家なら、暖房機器の使用を減らすことができます。暖房機器を消しても部屋の暖かさが続くため、就寝時のストーブの消し忘れによる火災も防ぐことができるのです。このように、いかにリスクを減らすかということが重要なポイントです。

まだまだ寒く乾燥する時期が続きます。
火の元には気を付け、万が一に備えた、お家の中の火災リスクを減らしていきましょう!

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