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vol.29家族とのコミュニケーションが増える間取りポイント

2024.03.29

親子に限ったことではありませんが、人間関係のストレス原因のほとんどがコミュニケーション不足。
子どもたちにとっても、学校の友達との悩みや勉強に対しての悩みが多いようです。
家族の日々のコミュニケーションでそのサインに気づき、大切な子供たちの心や命を守っていきたいと思います。

そんな家族の為の間取りを考える上で、今後の家族問題にも大きく関わってくるであろう子供部屋の間取りどうする問題。
親はもちろん、子どもたちにとっても安心安全なおうちにするために、考慮しなければいけないいくつかのポイントを押さえていきましょう。

優先順位をつける

ほとんどの人が一生に一度のおうちづくり。
失敗したくない!でもどんな間取りがいいの?とSNSの情報や住宅展示場のモデルハウスの間取り、工務店の話を聞きに下調べをするかと思います。
様々なおうちの情報は、生活するそれぞれの家族によって重要度が皆すべて異なります。
とにかく日々の家事を楽にしたいのか、家族のプライバシーを徹底して守りたいのか、個々のそれぞれのひとり空間を大切にしたいのか・・・
まず間取りプランを作る上で、どんなことを大切にしたおうちに住みたいのかを考えていくと良いかと思います。

子ども部屋について

そんなことを考えていく中で、子ども部屋について考えるタイミングが来るかと思います。
部屋数どうする?大きさは?収納もないと不便だよね?と、自分が育った環境によって大きく要望の差が生まれるかと思います。
もちろん子どもたちに質問すれば、自分だけの大きな部屋で悠々と過ごしたいでしょう。
しかし、独り立ちしてしまえばそこは空き部屋になってしまいます。
親目線で子供部屋の配置を考えるとしたら、どんなことを優先したいでしょうか?

コミュニケーションを増やすための間取り

一人の時間は大切です。
勉強や趣味の時間、自由に友達を招いたりする機会もあると思います。
そんな中でも同じ家にいる家族と顔を合わせるタイミングを増やすための大切なポイントをいくつかご紹介します。

①リビング階段にする
最近の主流にもなってきているリビング階段は、2Fにあがる前に必ず家族と顔を合わせるため、「ただいま、おかえり」「いってきます、いってらっしゃい」と必ずコミュニケーションが生まれます。
自然と声をかけるタイミングが生まれるのは安心ですね。

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玄関ホール階段だと、リビングにいる家族と顔を合わせることがなく2Fに上がれてしまうので、これでは家にいるのかさえ分からなくなってしまいます。
リビング階段の注意点としては、暖かい空気が2Fに逃げてしまうので、断熱性能の高い家である必要があります。
どうしても気になるようであれば、階段の手前に扉を設けるなどの対策を行いましょう。

②1Fに勉強スペースを配置する
親から目の届くところに子どもたちが勉強できるスペースを作りましょう。
小学生低学年くらいまでは一人で集中して勉強することが難しいため、親の目の届く範囲内で勉強させる習慣をつけさせることが大切です。
また、リモートワークの機会も増えましたので、家族共有のパソコンスペースとして計画していく形でも良いですね。

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③子供部屋はほぼ寝るだけ大きさする
平屋のおうちでも2階建て以上のおうちでも、1人部屋なら4.5畳~5畳で十分です。
ベッドと学習机を置いたらいっぱいになるイメージ。
友達を呼ぶとなると狭く感じるかと思いますが、できるだけリビングに集まり、家族との時間を過ごせると良いですね。
適度なゆとりがほしいのであれば6畳あれば良いと思います。
しかし、無理に子ども部屋を大きくするために予算を使い、リビングを小さくすることはしたくありませんね。
金額や坪数のバランスをみて判断して頂くと良いと思います。

④キッチンからの死角をつくらない
キッチンに立った時、首を少し動かすだけで子どもたちが見えるような間取りを計画しましょう。
子育て中、キッチンに立っている機会がとても多いことに気づきます。
そんなキッチンから子供たちがいる空間が見えるように計画することで、親と同じ空間にいることが分かり子どもたちも安心できますし、親も安心して家事することができます。

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子どもの安全を守るうえで、子どもの手の届かないところに小物収納を設けることが大切ですし、キッチンとお風呂や洗面所を隣接させることも目を離しにくくなり効果的。
家事動線の面でも便利で大切なので、ぜひ採用してみてください。

和室は必要?

最近では和室がない住宅も多いことから、SNSでみる素敵な和室を我が家にもほしい!とあこがれる方もいらっしゃると思います。
メリットとしては、
① 来客用のスペースとして
② 子育てスペースとして
③ 家事スペースとして
デメリットとしては、
① 短期的利用になりがち
② 場合によってはリビング空間(貴重な南側)の取り合いに
③ 重たい家具を置くことには向いていません

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子どもたちが幼いうちは遊ぶスペースとして、お昼寝スペースとして、数年は使うことが予想されますが、その後果たして使う頻度はどうなるのか?
「いざというときのために」「あったほうが安心だから」といった理由で泣く泣く南側のリビングをずらして設置したのに、後々利用しなくなってしまうのはもったいないです。
せっかく設置するならずっと使えるように天井に埋込式の物干竿を取り付けておくなど、今後の利用目的や理想をはっきりさせておくことが大切です。
自分たちにとって必要なスペースの中で、便利に無駄なく利用したいですね。

1つの部屋をあとから2つに分ける

住居の広さや部屋数の都合上、子どもの人数分の部屋数を確保できない(まだしておかない)場合も多いと思います。
1人で部屋を使うような年齢になった時、1つの部屋を2つに仕切って使うこともできます。

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壁で仕切ることができれば一番プライバシーを守ることができますが、一度作ってしまうと取り壊すのも大変なので、将来子どもたちが独立したときのことも考慮してから決めましょう。
可動式の収納棚であれば簡単に仕切ることができますが、床から天井までぴったり合うものを選ばないとどうしても音漏れの心配があります。
お互いの部屋の物音が筒抜けになるということも考慮しましょう。

最後に・・・

必ずしもリビング階段でないとコミュニケーションが取れないわけではありません。
好みのデザインやエアコンの効率のことを考慮して玄関ホール階段の方も多いと思います。
そんな際は子どもたちと「起きたとき、寝るとき、帰ってくるとき、出かけるとき、必ず挨拶しようね!」と約束をするだけでも違うと思います。
親も子も楽しい暮らしになるよう、こういったことも検討してみてはいかがでしょうか。

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