COLUMN住活のお悩み解決コラム
vol.34猛暑の群馬で快適に暮らす、遮熱効果のある家づくり
夏の群馬、とくに前橋、伊勢崎、太田などの平野部では、最高気温が35度を超える猛暑日が珍しくありません。
近年では、熱帯夜も増え、日中だけでなく夜間の暑さ対策も重要になっています。
そんな群馬で快適に暮らすために注目されているのが、「遮熱性能」に優れた家づくり。
単にエアコンを強くするだけでなく、家そのものが“熱を入れない工夫”をしていることが住み心地と電気代の両方に大きな違いを生むのです。
断熱性とは違う「遮熱性」のある家ってどんな家?
「断熱」と「遮熱」は似ているようで、役割が違います。
• 断熱:熱を通しにくくする(外の暑さや寒さが伝わりにくい)
• 遮熱:熱を反射して、家の中に入れない
遮熱とは、たとえば太陽の熱を屋根や壁ではじくことで、家の中がそもそも暑くなりにくいということ。
遮熱効果が高い家は、エアコンの負担が減り、電気代の節約にもつながります。
遮熱の必要性
熱の移動には対流、伝導、輻射(放射)の3つがあります。
対流>>暖められた空気や水が上昇することにより循環して発生する熱移動です。お湯を沸かすとき水の中の熱移動がこれにあたります。
伝導>>物体を伝わっていく熱移動です。フライパンの取っ手に伝わるあの熱です。
輻射>>太陽の赤外線や熱線、電磁波が物体に当たるとその物体はそのエネルギーを得て輻射熱を持ちます。そしてその物体自体から電磁波のような伝わり方をします。石焼き芋や石焼きビビンバ、岩盤浴などいろいろ使われています。
住空間におよぶ熱の伝達は輻射熱が家全体の熱移動の75%に及ぶとされています。
どんなに熱伝導率の低い、厚い断熱材を使ってもそれは対流や伝導の熱の移動にしか効果はなく、家全体を考えるともっともだいじな輻射熱をコントロールすることが重要な課題となります。
特に夏のイメージの赤外線や熱線をどう防ぐかがカギです。
これからの日本の家づくりは「断熱+遮熱(=輻射熱対策)」がセットで当たり前になります。
群馬の家は「内陸性の熱」がキツイ!
群馬県の夏は、関東でも屈指の暑さ。
山に囲まれた地形のため、日中の熱が逃げにくく、夜までこもるのが特徴です。
さらに、近年の住宅は高気密・高断熱化が進んでいるため、一度こもった熱が抜けにくくなる傾向があります。
そんな中で重要なのが、「断熱+遮熱」のW対策です。
たとえば、
• 遮熱シートを屋根や外壁に使用する
• “Low-Eガラス(ペアガラス)”等で日射熱をカット
• “軒や庇(ひさし)”で直射日光をコントロール
屋根、外壁、床下などすべての面で放射熱対策を取り入れた工夫によって、日中の熱が室内に侵入しにくくなり、エアコンの使用時間・設定温度を抑えることができます。
電気代にも直結!遮熱でランニングコストを削減
家に熱がこもりやすいと、エアコンはフル稼働。
でも、遮熱性が高い家では
✓エアコンの設定温度を1〜2℃高くしても快適
✓エアコンの運転時間が短くて済む
✓結果として、夏場の電気代がグッと抑えられる
例えば、4人家族の一般的な住宅で、遮熱対策の有無だけで月の冷房費に3,000〜5,000円の差が出るケースも。 10年単位で見れば数十万円規模のランニングコストの差になることも珍しくありません。
遮熱性のある家は家族の健康も守る
暑さがこもる家では、熱中症や睡眠の質の低下も心配されます。
室温が安定することで湿度もコントロールしやすくなり、体感的に快適になるので、遮熱性能の高い家は子どもや高齢者も安心して暮らせます。
最後に
群馬の家こそ、「遮熱」が未来のスタンダード。
エアコンに頼りすぎない暮らし。
電気代を気にせず、1年中快適な家。
それを実現するのが、遮熱性のある賢い家づくりです。
地元・群馬の気候をよく知る工務店と一緒に、「外の熱を入れない」住まい、考えてみませんか?
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