COLUMN住活のお悩み解決コラム
vol.30断熱等級とは?Ua値って?
家づくりを考えるなかで、高断熱の家にしたいと考える人が多いのではないでしょうか。
よく「断熱等級」や「Ua値」といった言葉を目にするかと思います。
住宅の断熱性能を示す指標が「断熱等級」です。
断熱等級がいいとどうなる?どの等級がいいの?
夏は涼しく冬は暖かい家づくりをしていくために覚えておきましょう。
断熱等級(断熱等性能等級)
断熱等級は正式にいうと「断熱等性能等級」といいます。
品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)によって定められた住まいの断熱性能(省エネ性能)を表す指標です。
2024年2月現在1~7等級まであり、数字が大きいほど断熱性が高いことを示し、等級を満たすにはそれぞれの基準を満たすように断熱材や開口部などの建材を選ぶ必要があります。
断熱等級は日本列島(北海道から沖縄県まで)を1~8までに振り分けた時、どこの地域かによってどの断熱等級に当てはまるかが異なります。ご自身が計画される地域は1~8のどこの地域に当てはまるのでしょうか?詳しい市町村の分類は国土交通省HPよりご確認ください。
001500182.pdf (mlit.go.jp)
断熱等級はUa値で定められる
Ua値は「外皮平均熱貫流率」の略称で、建物内の窓や壁などから外部へと逃げる熱量を外皮等の面積全体で平均した値のことで「熱の逃げやすさ」を示した数値といえます。
Ua値が大きいほど熱が外に逃げており断熱性が低い、Ua値が小さいほど熱が外に逃げないため断熱性が高いことになります。
Ua値の単位は【w/㎡・k】になり
W=逃げる熱量のこと
㎡=外皮面積
K=室内外の温度差
を表しています。
Ua値の基準
住宅のUa値が上記の数字より小さければ、断熱性能の基準を満たしているといえます。
ただし、Ua値の基準には省エネ法による基準だけではなく、さらに厳しい「ZEH」「HEAT20」も設けられています。
より優れた断熱性能を求めるなら、省エネ基準を満たすだけでは十分とは言えないかもしれません。
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HEAT20
HEAT20とは、2009年に住宅業界の関係者や研究者などによって発足した団体「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」のことを言います。
英語名で「investigation committee of Hyper Enhanced and Advanced Technique for 2020 houses」といい、頭文字をとってHEAT20と呼ばれています。
各地域において、冬の期間の体感温度を10℃~15℃以上に保ち、暖房機器によって利用されるエネルギー量を削減し、ZEHなどの優れた省エネ住宅を目指す推奨基準です。
・建築的要素(断熱材・外壁・屋根・サッシなど)によって断熱性を高める
・設備的要素(空調機器・エコキュート・給湯器など)によって省エネ性を高める
・創エネルギー的要素(太陽光発電・蓄電池等)によって創エネルギー性を高める
これらの3つの要素を住宅に取り入れ、快適で住みやすい住宅を普及させることを目指しています。
HEAT20では目指すべき断熱性能(Ua値)を地域で定めているので単純に断熱性能を比較したい際にはわかりやすい基準となります。
断熱等級を高くするメリット
・季節を問わず快適な室温を保ちやすくなる
・ヒートショックリスクの軽減につながる
・光熱費を抑えられ家計への負担が減る
・節電や節約が期待できる
・補助金が受けられる可能性や、ローン金利やローン控除の優遇がある
もちろんデメリットも…
・建築費用が高くなる
・断熱性を高くするためには高性能の断熱材を使うことや複層ガラスにするなどといった対応が必要になり必然的に建築コストが高くなってしまうことがデメリットです。
最後に・・・
これから家づくりをするにあたって断熱等級に関してはこれまで何度も更新されており、戸建住宅には新しく等級6、7が導入され、最低等級は2025年度以降は等級4以上がすべての新築住宅について義務化されることが決まっており今後も引き上げが予想されます。
ご自身の計画される地域から取得したい断熱等級を見極め、自分たちに必要なおうちはどんな家なのか?
夏は涼しく冬は暖かい家がいい、地球にもお財布にも優しい家がいい。そんな要望を叶えるため、それを実現できる性能値で家づくりを進めてみませんか?
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